札幌のウェブ集客、ケーススタディ.vol2【ホテル編】
- 2018.09.17
- Webマーケティング
今回は定山渓のホテルを題材に、ウェブプロモーションを考察します。
このシリーズは、仮想のケーススタディです。いろいろな職種で拡散、集客、収益にどうつなげていくか考察します。一部、私が実際に携わった例をもとにしたケースもありますが、前提条件などは変えています。
前提
定山渓で近日中にオープン予定のハイクラスホテル。OTAの利用はなく、当面はサイト内だけで完結予定。特徴は四季折々の景色、食事、有名デザイナーによる内装デザイン。プロモーション予算は、サイトオープンに400万、その他月々のプロモーション費。
事業内容 | ハイクラスホテル |
イニシャル予算 | 4,000,000円 |
場所 | 定山渓 |
ターゲット範囲 | 道内全域 |
調査
適正PVを探るため、まず競合となる同じクラスのホテルの状況を調査します。調査にはsimilar webを使います。
参考訪問者数は以下の通りでした。
ホテルA | 12,000 |
ホテルB | 34,000 |
ホテルC | 6,000 |
営業年数、クラス、営業規模から検討すると、もっともスタイルが近いホテルAの指標を参考にします。
また、他サイトの流入経路も調査すると、メディアからの流入が多いことがわかります。自然記事が記事広告かまではわかりませんが、興味をもって訪問してくれる強力なユーザーであることが見込めます。
FBのSNSプランを使って、温泉に興味を持つ人を調査してみます。対象は道内全域。
潜在ニーズ | 16,000人 |
リーチ | 1,000 – 3,200人 / 日 |
リンクのクリック | 16 – 86 / 日 |
戦略概要
目標訪問者数をホテルAの12,000人と設定して、予約率は1%を見込みます。
記事広告は、ニーズが顕在化したユーザーを取り込めます。そのため、記事広告を出稿できるメディアを探します。
短期的な成果見込みと並行して、顧客との関係を育成できるSNS運用を強化します。認知向上とリピーター増加を狙います。四季のうつりかわり、内装、大浴場、食事。ビジュアル要素が豊富なので、インスタグラムの運営がもっとも適しています。
サイト構造は、ビジュアルを中心にベネフィットを訴求。ビジュアル要素は豊富に揃っています。
サイトの構造
メインコンセプトに添った写真とライティングを中心に展開します。
ベネフィット
『日常から開放されたワンランク上の体験』と定義します。
ベネフィットが得られる理由と証拠
温泉、部屋、食事、ロケーション。それぞれコンセプトと連動させて、なぜ日常から開放されるのかを表現します。言うまでもないことですが、写真が非常に重要です。セクションごとに、そのサービスによって得られるものをテキストでも表現。
想いの伝達(メッセージ)
トップページ、あるいはコンセプトページで、ホテル設立とコンセプトを語ります。
不安の払拭
よくある質問で事前に不安を払拭。選ばない理由を排除します。
効果測定
中間コンバージョン
中間コンバージョンは以下を想定します。
予約ページへ遷移数 | どのページのどのボタンがクリックされたかを注視 |
非直帰率 | 直帰せずに、どこかのページに移動した率 |
インスタグラム | フォロワー数、いいね数 |
広告配信 | リーチ数 |
コンバージョン
最終コンバージョンは、予約者申込者数とコンバージョン率です。
サイトへの集客
SNS広告とインスタグラムの育成を中心に考えます。また、効果の高い単発流入として、記事広告が考えられます。
短期的な目覚ましい効果は見込めないので、じっくりと関係を築くのが重要です。ハイクラスのホテルの場合、そのための資源が揃っていることが多いです。
まとめ
ビジュアル要素が揃っている場合、SNSの運用がとても適しています。そういった意味では、ハイクラスのホテルはSNSの運用に非常に適していると考えられます。
価格やプランはもちろん大事ですが、ブランディング力を高めるためにSNSやサイトを育成していくことは重要です。
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